• 普段からよく耳にする「緑茶」という言葉。

    「緑茶」とはどんなお茶でしょうか?

    煎茶・抹茶・ほうじ茶など、それぞれどんなお茶かイメージできると思いますが、緑茶についてはいかがでしょう?

    このように聞かれると多くの方は

    「え?緑茶って煎茶の別の呼び方のことだから煎茶のことじゃないの?」と思われているのではないでしょうか?

    これ正解なのです!

    でもまだ50点ぐらい。

    今回はその緑茶について詳しくお話したいと思います!

    先程言ったとおり「緑茶=煎茶」というのは間違いではありません。むしろ正解です。

    でも、それだけじゃない。

    煎茶、抹茶、玉露、番茶、ほうじ茶。

    実はこれらも全て緑茶なんです!

    どういうことかと言いますと、「緑茶」というのはお茶のカテゴリーの名前であるということで、緑茶というお茶があるわけではないのです。

    つまり緑茶と抹茶の違いは煎茶同様に無いと言えます。

    緑茶というくくりの中に抹茶がいるということになります。

    お茶のカテゴリーには緑茶の他に「半発酵茶」「発酵茶」というものがあり、

    半発酵茶に代表されるのはウーロン茶、発酵茶の代表は紅茶があります。

    緑茶は不発酵茶とも呼ばれ、製造の工程で発酵を止めることで、お茶の色を茶葉そのままの緑色に留めるため緑茶と言われています。

    すなわち日本で主に飲まれるお茶については、そのほとんどが緑茶であると言えます。

    その為、緑茶は日本茶と呼ばれることもあります。

    番茶やほうじ茶は発酵を止めたお茶を焙煎することでお茶の色が茶色になりますが、もともとは緑色のお茶の為、これらも緑茶に分類されます。

    それではお茶のカテゴリーについて製造工程の面からもう少し詳しくお話します!

    緑茶については先程言ったように発酵を止めるのですが、どうやって止めるのか?

    作るお茶によって製造工程は異なってくるのですが、全ての緑茶に共通するのは「蒸す」工程です。

    蒸して熱を通すことにより、お茶が本来持っている酵素の動きを止めて発酵しないようにします。

    この蒸す工程を行わずにお茶を作っていくと、お茶はどんどん発酵していき品質が著しく劣化してしまいます。

    この発酵をあえて行い、品質の劣化どころか緑茶とは違った美味しさを引き出すのが「半発酵茶」「発酵茶」なのです。

    半発酵茶は発酵がある程度進んだところで熱を加えて発酵を止めます。

    その為発酵によるまろやかな味わいと緑茶のさっぱりとした風味が合わさったお茶となります。ウーロン茶を想像していただくと分かりやすいと思います。

    発酵茶は茶葉を完全に発酵させることで苦味のない柔らかな味わいが特徴です。紅茶が正にそういったお茶ですよね。

    では、ジャスミン茶やプーアル茶といった日本茶では無いけれどよく見かけるお茶はどの部類に入ってくるのでしょうか?

    ジャスミン茶・プーアル茶は共に緑茶に分類されます。

    その中でジャスミン茶はフレーバーティーに分類され、プーアル茶は後発酵茶というものに分類されます。

    簡単に言うとジャスミン茶は緑茶にジャスミンの花の香りをつけるお茶です。

    製造工程の途中でブレンドしないため、緑茶の味わいとジャスミンの爽やかな香りがそれぞれしっかりと楽しめるお茶になっています。

    プーアル茶は緑茶に分類されるのですが、正確には「後発酵茶」というお茶で、蒸して発酵を止めた後に茶葉の持つ酵素ではなく空気中の酵母や微生物を利用して発酵させ、その後乾燥させてできるお茶です。

    煎茶を作る途中で発酵させたお茶というイメージですね。

    後発酵のお茶は中国でよく見られるのですが、実は国内にもあり主に四国で飲まれています。

    代表的なものに高知県の碁石茶、徳島県の阿波番茶があり、両方とも緑茶を乳酸発酵させたお茶で、酸味があるのが特徴です。

    このようにお茶の種類は細かく分けていくと多種多様に出てくるのですが、大きく分けると「緑茶(不発酵茶)」・「半発酵茶」・「発酵茶」の3つに分けられるということです。

    こうして見ていくとお茶は一つの文化であると言えます。

    製造の方法を変えたり、出来上がったお茶に手を加えたりすることで、その土地に住む人々の食生活や気候風土に適したお茶が出来上がり飲まれてきました。

    その歴史が受け継がれることで現在でもその国や土地の文化・生活の一部として愛され続けているのです。