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美味しい抹茶は何が違う?【お茶屋が解説|Teafomation】
2021年2月24日私たちお茶屋は、
「どのお茶が美味しいですか?」 とよくお客様から尋ねられます。
実は、これに対してお答えするのが非常に難しく頭を悩ませます。
“これが美味しいです”というと、
それ以下のお茶は美味しくないのか。と言う話になりますが
全くもってそんな事もなく、どの商品も異なった良さがあります。
お客様がどんな時に、誰とお召しになられるか等状況によって
どのお茶が適切なのか(美味しいのか)は変わってきますので、
値段が高いから良くて、安いものが悪いと言うわけでもなく、
それぞれに、それぞれの良さが有ります。
私個人的にはお客様が美味しいと思われたものが美味しいの正解だと思っております。
ですが、そんなことを言っていても仕方がないので、
お茶の業界の通念として今回は以下のように
美味しい抹茶について、述べさせて頂ければと思います。
<美味しい抹茶の条件>
一般的に美味しいと言われる抹茶は、
見た目・味・香りが優れています。
良い点ばかり述べてもありきたりな言い回しになりますので、
(◯◯ではない。と反対の表現も交えつつ解説していきます。)
・見た目
色が冴えた緑色である。
深く濃く、それでもって暗くない緑色をしている。
(明るく軽い緑でない。又、くすんでいない。)
※左から右に品質・値段が上がります。
・香り
甘く深く引き込まれるような香り。
私はなぜかこの香りを嗅ぐと和室が頭に浮かび、
日本人であることを再認識させられます。
(青臭くない。ツーンとした草の匂いがしない)
・味
苦味が少なく、旨味が多いもの。
(後味に嫌な渋みやエグみがない。)
以上となります。
最近は抹茶スイーツが世にたくさん出回り、
抹茶も非常に身近な物になりましたが、
実は、抹茶スイーツに使用されているほとんどの抹茶は、
安価なものが多く、苦味・エグミがが非常に強いのです。
しかし、いい抹茶は苦味が無く、旨味が強く本当に美味しいです。
誤解を恐れずに、もっと、主観的に表現しますと、、、
本能的に色味が鮮やかで美しいと感じ、
飲んだ時に体(口)に馴染み、
飲み終わった後に、感動する
といった感じでしょうか(^ ^)
ではそのようなお茶はどのように作られるのか・・・?
それは次回にご説明させていただきます。
それではまた!