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抹茶の品質を分ける茶葉の特徴【お茶屋が解説|Teafomation】
2021年2月24日皆さんは『抹茶』と聞くとどんなイメージを持たれますか?
“日本の伝統文化、難しそう、美味しい、緑が綺麗、抹茶スイーツ、京都、高級・・・etc”
色々なイメージがあるのではないでしょうか。
今、世の中には飲むだけでなく沢山の抹茶を使った抹茶ロールケーキや、抹茶のチョコレート、抹茶ジェラートや抹茶テリーヌなど、沢山の抹茶を使ったスイーツがありますよね。
一昔前よりも今、皆さんにとって身近となった『抹茶』。
今回はそんな『抹茶』を紐解く【抹茶の品質を分ける茶葉の特徴】について3つご紹介します。
①1番茶抹茶(1番茶碾茶で製造)
5月中旬から6月中旬に摘み取る、1年の中で最も味、色、香りが良い高級抹茶。
栽培方法は茶葉を太陽の光を遮り(14-20日程度)、これが茶葉に旨味を残し抹茶らしい香りを演出する。
しかし、製品によって最も差が出るのもこの1番茶のお茶。
主な用途:茶道(抹茶で販売される一般商品)、高級スイーツ、高級アイスクリームなど
②2番茶抹茶(2番茶碾茶で製造)
温暖な地域では6月初旬頃から摘み取りを開始。
栽培方法は茶葉を太陽の光を遮り(14日程度)、これが茶葉に旨味を残し、抹茶らしい香りを演出する。
1番茶抹茶との最も大きな違いは、苦味が強いこと。
主な用途:抹茶のお菓子原料、アイスクリーム原料、抹茶ラテなど
③秋冬番抹茶(秋冬番秋碾茶で製造)
一年で最後に収穫するお茶。栽培方法が①②と異なり何もしないという安易なため価格が安く、
また苦味、渋味も強いため、様々な商品に形を変え市場で最も流通している。
主な用途:抹茶のお菓子原料、アイスクリーム原料、抹茶ラテなど
いかがでしたか?
一言に『抹茶』といっても、高級なものから手頃なものまで幅広くあります。
高級な抹茶の価格帯はその年にもよりますが
全国緑茶品評会にて一等一席(農林水産大臣賞)に選出される碾茶ですと約60万円/kg。
こちらは一般的に出回ることはなく、抹茶に加工されて後、贈答用として一部の方達へ贈られます。
一般的に販売されている抹茶での最高級品は、約30万円/kg
皆さんご存知の高級アイスクリームで使用されている抹茶は卸値(BtoB)で1万2千円/kg
概ね一般販売商品(茶道用(抹茶単体)の販売)ですと1kgあたり2万円〜15万円で販売されています。
そのまま1番茶抹茶のみを使用する場合もあれば、各時期の抹茶をブレンドして価格や味を調整したりと
無限に広がる抹茶の種類。(卸値は概ね¥1,000〜¥50,000/kgと幅広いです)
お客様、個人法人を問わず、日々様々なお抹茶のご依頼をいただきます。
私たちはそんなお客様のご要望を叶えるため、日々抹茶と向き合い黄金比を求め続ける
果てしない旅をしています。
しかしそれこそが、お茶と真剣勝負ができる我々お茶のプロとしての醍醐味ですので、
ご要望がありましたらお気軽にお尋ねください。
尚、別ページで『高級抹茶』について解説しています。
こちらでは品質のことや金額のことを、より詳細に記載していますので是非ともご覧ください。